脱毛に歴史あり!

      2016/04/27

ここ数年テレビや電車の広告などである脱毛サロンの広告をよく見る目にするようになってきたので、脱毛自体が最近ようやく浸透し始めたもののように感じていましたが、実は脱毛の歴史はとても古いもののようです。

美しさに対する女性の願望やたしなみといったものはいつの時代もかわらないものかもしれません。そういった意味ではメイクやファッションなどのおしゃれと同じように、古くから親しまれてきたもののようなものなのでしょう脱毛は。もっとも、遠い昔の最初の脱毛は、美しさ対よりも衛生面が目的だったのかもしれませんね。

 原始時代から始まっていた!

相撲の歴史をひも解くと、その最初は原始時代までさかのぼります。約20万年前のネアンデルタール人の壁画にはピンセットのようなものに見立てて気を抜く様子が描かれているそうです。さらには、石をナイフのように研いで家襲っていたという記録もあるようで、その当時から体の毛を剃ると言う習慣が存在していたそうです。

もっともこの時代の「脱毛」は美しさを求めるというよりも、衛生環境が悪い時代であったため毛じらみや寄生虫などの対策として行われていたようです。

 クレオパトラも脱毛していた

時代は遡り古代エジプト文明の美女で、世界3大美女の1人でもあるクレオパトラは、明確に美しさのために脱毛をしていたようです。行っていたのは今で言うワックス脱毛で、カバの脂肪や蓮の葉を使ってワックスを作り一気にはがしていったといったようなものです。おそらく当時はかなりの高価なものだようで、さすがにクレオパトラって感じですね。

当時のヨーロッパを含めた文明国での価値観では「体毛は不衛生なもの」といった観念があり、それに基づいて男女を問わず脱毛を行っていたようです。おそらく、クレオパトラのようなワックス脱毛ではなく、カミソリなどによる剃毛であったと思われます。

これほど歴史の古い脱毛は今では手軽に行うことができるということを考えると、何やら感慨深いですね。

 古代ギリシャ時代でも

古代ギリシャ時代の様々な描写には、脱毛をしていたようなことを示すものが多くあります。例えば、リストパレスの戯曲「女の平和」にはデリケートゾーンの脱毛についての話し合いが行われたといったものもあります。どうやら古代ギリシャ時代には脱毛は常識的に行われていたようで、当時のヨーロッパの価値観「ムダ毛は不衛生なもの」を反映しているようです。

ふと思い出したのですが、美術の教科書や写真などで見る古代ギリシャの彫刻については、こういった話を聞いたからかもしれませんが、ムダ毛を感じさせる表現は全く見られないような気がします。相当気を使っていたのでしょうか。

 日本では平安貴族から

heian era photo

Photo by gintacat

日本の脱毛についての描写が現れてくるのは、平安時代の貴族女性の描写からです。平安女性の特徴であるつやつやした美しい黒髪と、黒髪をなおも美しく見せる長く伸ばした後ろ髪、大垂髪(おすべらかし)とその額の形は、毛抜きによる脱毛だったそうです。

銀製の毛抜きで1本1本形を整えながら抜いていき、最も黒髪が美しく見えるような額の形を作っていたのです。髪の毛を抜く時には相当な痛みを伴うそうで、まさに美しさのために痛みを我慢する、今の脱毛サロンでの脱毛や医療機関での脱毛に通ずるものがありますよね。

江戸時代では庶民の嗜みとして

また、江戸時代には脱毛は嗜みの1つとして庶民の間にも定着していったそうです。江戸時代の浮世絵などを見ると遊郭の女性(遊女)は今で言うVラインを整えていたそうです。線香で毛根を焼きって処理していたようで、大変な苦労と痛みがあったんではないでしょうか。

元来、女性は美しいものを求める生き物でしょうか。古代エジプト文明から始まり古代ギリシャ、日本の平安時代、そして現代の我々を通じて、美しくありたい、きれいなすべすべの肌でありたい思い痛みを我慢するという行動を見ると、私たちはもしかしたらそういう生き物なかも知れませんね。

まとめ

女性の美しさへの追求は、どうやら今に始まったことではないようです。特に、脱毛は古くから、それこそ何千年も前から行われてきており、美しくツルツルの肌でいたいという思いは一緒のようです。

それにしても、男って、ホント、キレイな肌の女が好きなんですね。まったくですよね。

 

 - ムダ毛